とうとう私も乳がんになりました

大田区の検診(地方自治体の乳がん検診)で要精密検査と言われ、その翌日には順天堂大学医院に行き精密検査をしてから約1ヶ月と10日、2018年1月15日に結果が出ました。

結構早く結果を出していただいて順天堂大学医院の先生達には感謝しています。

私の都合で10日間ほど病院に行けなかった為、診断結果を聞くのは少し遅くなりましたが、約1ヶ月で乳がんを確定してくださいました。

 

結果は1人で聞きに行く? それとも......

昨年全ての検査を終えて、ちょうど診察が終わった時に旦那さまがSMSで連絡をくれたので

"検査結果を聞くのは年明けの1月11日に予約しました!!"

と返信すると

"11日は(旅行から)帰ってくる日ですけど?"

と返信があり

"えっ?そうだっけ?
本当だ!!
日にち変えてもらいます。
15日にしました!!"

と伝えていたのですが、年もまたいで、旅行から帰ってきた後も忘れていなかったようで

「15日は何時の予約?」

と聞いてくれて普通に旦那さまが一緒に結果を聞きに行ってくれることになりました。

私としては家族にがん罹患者が多すぎて、旦那さまは5度、母は2度、父は1度の合計8度もがん告知場面に立ち会ってきたので、なんとなく1人でも良かったのですが、正直に言うと何も言わなくても一緒に行ってくれると言われてとても嬉しかったです。

もしパートナーや奥さまが乳がんの疑いがあってこの記事を読んでくださっている方がいましたら声を大にして言いたいです。

奥さまやパートナーに言われる前に当たり前のように「一緒に行くよ!!」と言ってあげてくださいね。
もちろん乳がんだけではなく他のがんでも他の病気でもです。

病気になりたくてなる人はいないと思います。
もしかしたらその日を境に生活が一変することもあります。

心配してくれている人が身近にいるだけで心強いし、単純にパートナーでもお友達でも人生を一緒に過ごしている人が心から心配してくれていると思うと頑張って病気に打ち勝とうと素直に思うものです。

実際に私はそうでした。
ありがとう💕旦那さま💕

結果を聞きに行く診察日当日は......

さて肝心な結果発表当日はというと病院に着くまでの間に、旦那さまに私の気持ちを説明していました。

・両方とも良性なら超ラッキー!!

・石灰化だけが悪性なら、全摘でも乳頭乳輪温存乳房切除術ができるかもしれないからまだマシかも知れない!!

・しこりだけ、もしくは両方悪性なら全摘決定.....でかなりショック!!!

そしてとにかく本当に

全摘でさえなければいいんだけどなぁ........。

と何度も自分の気持ちを説明しました。

落ち着かなかったんです。
もし乳がん確定で全摘だったら嫌だなと思って、そしてなぜか旦那さまにも申し訳ないような気がしてああでもない、こうでもないとずっと喋っていました。 

結果は..........。

順天堂大学医院の乳腺センターはこの日もかなり混んでいました。

診断結果を聞いた時に焦らないために自分の置かれている状況についての整理は十分したつもりでした。
今まで家族ががんになり、本やネットから得た少ない知識ですが、家族みんなにいつも「大丈夫だよ」と言い続けてきました。
だから自分が焦らないように調べられることは調べて準備はしたつもりだったんです。

 
40分ほど待った後、名前が呼ばれていつもと違う

「診察室4番へお入りください」

とアナウンスがありました。

「あっ駄目だわ.........」

診察室に向かうために立ち上がる時にとっさに声に出してしまいました。
いつもは3番診察室に呼ばれるのに呼ばれた診察室は4番。

旦那さまに伝えるためと自分が覚悟するために「ダメだ」ととっさに声に出してしまったのです。

 

診察室を開けると優しそうな女医さんがいらっしゃいました。
優しい声で

「まず石灰化の診断ですが、」

と言われた時に、これは両方悪性だと確信しました
だって診断結果はまずは良いものから伝えるのが通常です!!

乳がん検診で引っかかったのは石灰化です。
しこりはその後自分で見つけて、先生に大丈夫だと思うけどと言われたのにも関わらず、自分から検査をお願いしたものです。

「石灰化ですがカテゴリー4、悪性の疑いがあるものです。」

と言われたので、

うわっ!! 思ってた通りの結果だし........

と思いながら

www.hisamim.com

 

「じゃあしこりも良くないんですね???」

と先生に聞くと一瞬の間をおいてから、

「悪性で、粘液がんの疑いがあります」

と伝えられました。

しこりの方が完璧ながんということで、、、
最悪の結果に!!!
それも

粘液がんってなあに?

あんなにいろいろ調べて、準備をして覚悟をして来たつもりなのに、

粘液がんってなんなんだ?!
聞いてないぞ!!
そんな種類は頭に入ってないぞ!!
調べ忘れたのかしら?????

と思いながら、

「全摘ですよね?」
「全摘は免れませんよね?」

と2、3回聞いてしまいました。

先生は

「2箇所以上にがんの所見がある場合は全摘手術になります」

と普通に答えられましたが、

それは知ってる〜。
だってすごい調べてきたから〜。

と心の中で叫びながら

「全摘かーーーー。
参ったねーーー。」

と横で一緒に説明を聞いてくれている旦那さまに言った後、覚悟を決めて

「いつ手術していただけますか? 同時再建を希望しています」

と伝えると先生は少しびっくりした様子でした。

そりゃそうですよね。
このたかが3分間くらいのやりとりの間に私の表情はどれだけコロコロ変わったことでしょう。
人っていくら入念に準備して覚悟してもやっぱりあまり受け入れたくないことには弱いんだなとしみじみ思いました。

「ちょっとお待ちください」

と先生は席を立ち手術日の日程確認に行ってくださいました。

先生が席を離れている間に旦那さまに

「全摘だって」

と伝えると

「作ってもらえるんやろ」

と、少し困ったようにポツリと言いました。
私の感情の波が揺れに揺れているのはどう見てもわかっただろうし、関西圏出身なので関西弁なのですが、よく考えると私が「最悪の場合は作ってもらえるからね〜」とずっと言っていたのでこんな返答になったのでしょう。

しばらくして先生が戻られて

「一番早くて3月7日になります」

と言われるとさっきまで少し困っていたはずの旦那さまがなぜか私より先に先生に

「もう少し早くならないのですか?」

と聞くので

旦那さま私のおっぱい切る気満々だなっ!!

と思ってちょっと面白かったです。

先生からの説明では、乳腺外科と形成外科が合同で手術をする為、最短で3月7日と言うことで

「どうされます?」

と聞かれたので

「もちろん予約してください」

と答えました。

 

「大丈夫ですか? なにか聞きたいことはありますか?」

と先生が優しく聞いてくれましたが、

「今のところは特にないです。」

と答えました。

「これから色々と聞きたいことも出てくると思います。
次は主治医の診察になりますのでいろいろと聞いてくださいね。」

とアドバイスをいただき、いくつかの術前検査の予約を入れてくれてこの日の診察は終了しました。


私としてはもし乳がん宣告されたらとりあえず手術日を抑えてそれからいろいろと考えようと思っていたので、この時にはもう特に聞くことも思い浮かびませんでした。

手術日が決まったらすぐに術前検査へ

手術日を決めたので早速いくつか術前検査を受けなければならないとのことでその日の午後にCT検査の枠が取れたので受けて帰ってくださいと言われました。

3日後の18日に残りの術前検査のMRI、脇のリンパ節の超音波検査(エコー検査)の予約を入れてもらい、主治医の診察は14日後の29日に予約を入れてもらいました。
主治医は最初に診察してくれたS先生になるようです。

午後からのCT検査待ちの為、御茶ノ水駅の近くにあるねぎしという牛タン、とろろ、麦飯のお店で旦那さまと一緒にランチを頂きました。

CT検査前なのに

え〜い!!
チクショーっ!

と生ビールを一杯飲んでしまった。
気持ちが落ち着かなかったというか半分やけくそというか....。

旦那さまは一足先に仕事先へ、私は病院に戻ってCT検査を受けました。

旦那さまと別れて1人になった瞬間スマホで怒涛の乳がん手術方法の検索を開始しました。

病気に対しては実際手術が終わるまでどこまで病状が進んでいるのかわからないけど、今のところは早期発見という診断のため、特に怖くもなく、なんで私がと思う気持ちもなく、ただ全摘がやっぱりどうしても嫌で戸惑ったことと、正直にいうとなんか面倒くさいなと思っていました。

家族のがんがわかった時はなにせ心配で心配で

  • どこの病院で手術を受けたら良いのか?
  • 今受けている治療方法で間違いはないのか?
  • どこにセカンドオピニオンを聞きに行くべきか?

などと、なんとか根治してもらいたい一心でいろいろ調べました。
家族の時はものすごく頑張れたんですけど、なぜか自分のこととなるととても億劫で......。

がんというか、病気になるといろいろ厄介なことがあり

  • お金がかかる
  • 時間が取られる
  • 家族にも迷惑をかける

という感じで面倒なことしかないのになんで自分ががんになっているんだ?!と思ったことと、自分の性格的に嫌なことはなんでも先に済ませたいタイプなのですが、こればかりは自分の都合で先倒しして手術することもできない、どうにもならないということで、なんだかとても気が重くなりました。

旦那さまもがん!!それもダブルキャンサー!!
父もがん!!
母もがん!!こちらもダブルキャンサー!!
そしてとうとう私もがんになってしまいました!!