乳房切除術
【乳房切除術(全摘)】は非侵潤がんやしこりが大きい場合の標準治療です。
胸筋(大胸筋・小胸筋)を残して乳頭、乳輪、そして乳房のふくらみを全て切除する方法です。
いわゆる全摘と言われる私が受ける予定の手術です。
そりゃあもう乳輪も乳頭もバッサリ切られます。
以下の条件で乳房切除術(全摘)が決まります。
ちなみに私は2と5に当てはまります。
しこりの大きさは1cm未満なので全摘を免れるかと思いましたが、非浸潤性乳管がん(DCIS)も併発している為に全摘が必要らしいです。
胸筋温存乳房切除術
以前は大胸筋や小胸筋などの胸筋を一緒に切除することが多かったらしいですが、今では胸筋を温存する【胸筋温存乳房切除術】が大半を占めるそうです。
希望すれば【乳房再建術】を行うこともできます。
もちろん私は希望する予定です。
先生が説明してくれて書いてくれた絵はこんな感じでした。
「こんな感じに黒い部分を切りますよ。だから乳輪も乳頭も残せませんよ。」
と説明してくれました。確かに!!
.......でもなんでそんなふうに切るの???
と思っていたら
「それで手術後はこんな感じですと....」
これは知っていました。
見たことあるもん!!
わかっていましたよ!!
わかっていましたけどあらためて見るとちょっとつらいです。
悲しくなりますね。
悲しいという言葉だけで言い表せない感情が、なんだろう身体の奥底から湧き上がる感じです。
その他に同じ全摘術でも下記のような方法もあるようです。
皮膚温存乳房切除術、皮下乳腺切除術(SSM)
【皮膚温存乳房切除術】は乳房の再建を前提に乳房の皮膚は残し、乳腺組織、乳頭、乳輪を切除する方法です。
ステージ0期の非浸潤性乳管がん(DCIS)に対して行われることが多いらしいです。
乳頭温存乳房切除術、乳輪乳頭温存乳房切除術(NSM)
【乳頭温存乳房切除術】【乳輪乳房温存乳房切除術】は乳房の再建を前提に乳房の皮膚に加えて、乳頭、乳輪を残し、乳腺組織のみを切除する方法です。
ステージ0期非浸潤性乳管がん(DCIS)に対して行われることが多いらしいです。
ただこの方法は大規模な臨床試験の結果がなく、今現在の標準治療の乳房温存手術や乳房切除術と比べて生存率や再発率の差を示すことがまだできていないらしいです。
結局私の場合はバッサリ切除するしかないようだ.....
いろいろ調べてみて、今となっては憧れの
【乳頭温存乳房切除術】
【乳輪乳房温存乳房切除術】
になってしまいました。
【乳頭温存乳房切除術】【乳輪乳房温存乳房切除術】では乳腺のみを切除してすぐに適切な大きさのシリコンバックに置き換えすることで最も整容性(見た目)が保たれ、自然に近い乳房の再建になるそうです。
また患者も手術後目が覚めればほとんど元通りの乳房のままなため喪失感も感じないと思われます。
手術も1回で済みますしね。
但し、デメリットも多くあるようで、私の主治医の意見では
「乳輪、乳頭は間違いなく乳腺に属していて特に乳頭にはもちろん母乳が出る乳管があり、たとえステージ0期の非浸潤性乳管がん(DCIS)であっても乳頭を残すことはありません!」
と断言していました。
そして一番ショッキングな主治医からのお言葉ですが、
「乳頭だけ残してもほとんどの確率で壊死するからあまり意味がないよ」
とさっぱりと言われて
えぇ〜........そうなの......?
アンジェリーナジョリーのように乳がんになる前に、遺伝子検査で出た結果をもとに【乳頭温存乳房切除術】【乳輪乳房温存乳房切除術】をするのが良いのでしょうね。
庶民にはそのような検査や手術を自費では到底できませんが.........。
自分なりに調べた全摘の手術方法をまとめてみました。