大学病院初診から2週間後の14日後にステレオガイド下マンモトーム生検を受けました。
ステレオガイド下マンモトーム生検
ステレオガイド下マンモトーム生検ってなに???
マンモグラフィ検査で悪性の疑いのある石灰化が見つかり、要精密検査になった場合に確定診断のために受ける検査です。
採取した組織は、病理組織検査で詳しく調べます。
なんだか大変そうで痛そうなイメージを思い浮かべますが、要するにマンモグラフィで撮影しながら石灰化の場所を特定し、太めの針で石灰化部分の組織を取って悪性か良性かを診断する検査です。
私が検査を受ける前に説明された注意点は.....
- 13時45分の検査予約だった為、昼食はとらないでください。
- 検査着に着替えるので着替えやすい服装で来てください。
とこの2点だけでした。
先生から検査についての説明内容
病名・病態:左乳がん疑い
検査方法 :左ステレオガイド下マンモトーム生検
検査目的 :確定診断のため
麻酔法 :局所麻酔
と説明内容が書かれている用紙を見せていただきながら、
「検査する部位にマイクロマーカーという人体に害のない小さなクリップを留置します。
体表から見えないように病変部分に印をつけるためです。」
「病巣部分の組織に問題がなく要経過観察の場合には次の検査のための目印になります。
残念ながら組織が悪性の場合は乳房切除手術で回収されます。」
と丁寧に説明していただきました。
クリップ??を留置ってなんだかとても不安なんですけど!!
と思いながら一生懸命理解しようと説明を聞いていました。
結果は通常、約1〜2週間で出るそうです。
ステレオガイド下マンモトーム生検 体験記
検査室は地下1階で、かなり早めに着いてしまったので私の順番の前の時間帯に予約している方と一緒に待っていました。
その方が検査を終えて検査室から出てきたときに
「大丈夫よ。そんなに痛くないわよ。」
と声をかけてくれたので少し緊張がほぐれました。優しいお言葉に感謝します。
「アドバイスありがとうございます。頑張ってきます。」
とお伝えました。
検査室に入ると4、5人の女性の看護師さんがいて
「検査着に着替えてください。」
と言われ検査着に着替えました。
「こちらに横になってください。」
と言われ横たわりながら説明を受けました。
注意点は
「とにかく絶対に検査中に動かないでください!!」
とこれが一番大事なことらしく、2、3回言われました。
生検時の体位ですが、
- 腹臥位(ふくがい) =うつ伏せに寝た状態
- 座位/アップライト=座った状態
- 側臥位(ソクガイ) =横向きに寝た状態
と生検する場所によって体位は違うようです。
私の場合は右側を下にして横向きに寝た状態で検査を受けましたので、右側臥位という体位で検査を受けました。
機械の方に向かって右胸を下にして横向きに寝そべり、その状態のまま左胸をマンモグラフィの圧迫板で上下に挟まれ、潰されるという流れで検査が始まりました。
通常ののマンモグラフィ検査と同様に圧迫板で挟まれてとても痛いんですが、挟まれたままもう一度
「動かないでね!!」
と念を押され、局所麻酔を打たれるともはや挟まれている感覚も痛みもなくなりました。
音が鳴り始めてけっこう大きな音だなと考えていると、針を指すときに奥から男性の先生がご登場しました。
そろそろ針を刺すのかな?と思いながら一瞬、チラッと針を見てしまいました。けっこう、いやかなり太めな針だったと思います。
バシンと大きな音がして3回ほど針を刺して組織をとって終了しました。痛みは最初にマンモグラフィの圧迫板で挟まれた圧迫痛のみで、その後は局所麻酔のおかげでまったく痛みを感じませんでした。
検査にかかった所要時間は約40分程度でした。
針生検をしてくださった男性医師が
「組織を取りました。石灰化の部分は全部取れちゃいましたね。」
と検査後に教えてくださったので
.....やっぱり範囲は広くないんだな........。
と思いながら
全部取れたんだからもう大丈夫じゃないの?
というおバカな考えが一瞬浮かびました。
麻酔のおかげで左胸あたりの感覚はなく痛みもありませんでしたが、検査後の処置でガーゼをかなり分厚くあてられて包帯をグルグル巻かれたので、それなりに出血しているのだろうと思いました。
検査室から出て少し待っていてくださいと言われ待っていると、看護師さんが
「気分は大丈夫ですか?」
と聞きにきてくれました。
それから検査後の注意事項が書かれた紙を渡されました。
- 本日の入浴はできません。
- 本日はアルコール、刺激物の摂取は避けてください。
- 包帯は6時間後であれば外しても大丈夫です。ガーゼは外さないでください。
- 検査した方の腕は6時間程度安静にし、重いものを持ったり腕を大きく回したりすることは控えてください。
- 痛みがある場合には、処方された痛み止めをお飲みください。
- 万が一、血が滲んできたり腫れてきたりするようなことがあればご相談ください。
- 翌日に傷の確認を行いますので、必ずご来院ください。確認後は普通の下着を着用してかまいません。
上記のことを丁寧に説明していただきました。
「翌日までガーゼを外さず、このままのノーブラでガーゼをあてた状態で診察に来てください。」
「明日の診察で問題がなければ、ガーゼと包帯は外しますので、ブラジャー持参で来てくださいね。」
と最後に言われたので、
ブラジャー忘れたらノーブラで帰る羽目になる.....!!
もし忘れたらかなり恥ずかしい目にあうから気をつけなきゃ!!
といろいろ説明されたことはそっちのけでブラジャーのことばかり考えていました。
ブラジャーが必要ないほど包帯でグルグル巻かれていてかなり窮屈でしたが、麻酔のおかげで痛みはなく、痺れて麻痺しているような感覚でした。気分にも全く問題はありませんでした。
車を運転して行っても大丈夫?
検査の説明が書いてある用紙にも書いていないし、看護師さんの注意事項にもなかったのに
「車で来ても大丈夫ですか? 」
とわざわざ自分から質問して、
「う〜ん....。なるべくなら車では来ないほうがいいと思います。」
と言われたのにも関わらず車で行きました。
緩和剤とか麻酔とかにはめっぽう強い方?なので大丈夫だと思い車で行きましたが、翌日にも診察とエコー下針生検があるので、もし自分で運転は無理だと感じたら車は置いて電車で帰ってこようと思いましたが局部麻酔なので私の場合は全く問題ありませんでした。
あくまでも私の場合はです。私、麻酔にめっぽう強いんです。
胃カメラ、大腸カメラの緩和剤はすぐ切れて必ず追加をお願いするし、局所麻酔で処置する時も必ず追加でおかわり麻酔をします。歯医者なんておかわりの連続というか、麻酔を打って効くまで少し待たされている間に麻酔が切れます。
私の場合は問題なく車を運転して帰れましたが、これから検査を受ける方は必ず病院の指示に従ってください。
翌日の診察と傷痕
検査翌日に傷痕の確認が必要とのことで診察を受けました。
痛み等特に問題はなかったのですが、診察まで外さないでと言われていた分厚いガーゼを先生に剥がしてもらうと結構な量の出血痕がガーゼに付着していてちょっと驚きました。
この診察が終わるまで運動禁止だったらしいのですが、
「すいません。勘違いして朝に運動をしてしまいました。」
と伝えると
「そのせいかもね。でも出血は止まってるから大丈夫よ。」
と笑いながら言われました。
出血は止まっていて全く問題はないとのことですが、傷痕を見てみるとかなり大きめのアザができていてびっくりしました。
赤黒いアザの中に黄色味を帯びた部分もあり、赤黒い?どす黒い?アザが左胸の広範囲に大きく広がっていて、温泉とかに行って事情を知らない人が見たら二度見するレベルのこのアザですが、消えるまでなんと1ヶ月以上かかりました。
ステレオガイド下マンモトーム生検 費用は?
3割負担の私の場合
ステレオガイド下マンモトーム生検のお会計は23860円でした。